家族を持つほとんどの方が生命保険に加入されていると思います。では、あなたが今もしも死亡したらいくら保険会社からもらえますか?
この質問に答えられる人はほとんどいません。
毎月1万円以上や場合によっては、夫婦で2万円・3万円払っているのに…。
住宅や車を購入される際はよくよく考えての購入と思います。保険だって同じです。月額2万円を30年も支払ったら720万円も支払うことになります。
もう少し、保険のこと考えてみませんか?
生命保険は大きく分けて以下の二つとなります。
✅死亡(生命)保険:遺族が困らないための保険
✅入院(医療)保険:本人と家族が困らないための保険
※学資保険や年金保険などの貯蓄型保険は別です
今回は死亡保険について、一体いくら必要なのかを考えてみます。
なかなか、考えることのないテーマかもしれませんし、教えてくれる人もいないかもしれません。死亡(生命)保険は遺された家族、主に配偶者やお子さんが困らないために必要な保険となります。
因みに独身の方の場合は、子供や配偶者を守る必要はありません。家族(主に親兄弟)に迷惑をかけない程度の死亡保険金があれば十分です。
お葬式や身の回りの整理や若干の感謝の気持ちがあれば良いので、1,000万円〜1,500万円ぐらいの死亡保険があれば十分ではないでしょうか。
35歳男性であれば、1,000万円の死亡保険は月額1,280円程度です。
ご結婚されている方であればどうでしょうか。
以下、35歳と50歳の場合の一例を考えてみます。
保険金額の具体例
配偶者とお子さんがいらっしゃる場合は以下の3つのポイントがあります。これは、死亡後に遺された家族が必要なお金となります。
✅生活費:食費・光熱費・雑費
✅教育費:大学までの費用
✅住宅費:固定資産税・共益/管理/修繕積立費用
死亡した場合は厚生年金等から遺族年金というものが給付されます。この遺族年金で上記の生活費をカバーして頂くイメージとなります。
ただ、遺族年金だけでは足りないかもしれませんが、いずれにしても生活費で遺族年金は使ってしまうこととなります。つまり、教育費と住宅費は民間の保険で補う必要があります。
【35歳の場合】
お子さんはまだ、幼稚園(保育園)と小学生と仮定。
・教育費:3,000万円
お子さんの教育費は私立か公立、自宅か一人暮らしか等で異なりますが、概ね一人当たり、1,500万円ほど必要となります。これは、幼稚園から大学までの教育費用の合計額となります。留学や医学系の場合はさらに大きな金額となります。オール公立か私立によっても異なりますが、仮に間の1,500万円とするとお子さん二人の場合の必要教育費は合計3,000万円となります。
・住宅費:2,000万円
こちらも、賃貸・マンション・一戸建てにより異なりますが、最低でも2,000万円と考えた方が良いでしょう。
落とし穴になりがちなのが、マンション・戸建ての持ち家の場合です。
死亡した場合はローンがなくなるから考えなくて良いのでは?とのご質問を頂きますが、全くそのようなことはありません。マンションの場合はその後も、管理費・共益費・修繕積立費・駐車場代は支払続ける必要があります。仮に月額合計額が3万円だった場合は向こう30年で1,000万円ほどとなります。またそれだけでなく、固定資産税もありますし、ご自身で修繕する必要もあります。ですので、賃貸か持ち家か関係なしに、2,000万円を考慮された方が良いでしょう。
上記を考えると、35歳の場合は最低でも5,000万円は必要となります。
その保険料金はいくら???
と言われそうですが、月額3,300円程度です。そんなに高くはないでしょ?
【50歳の場合】(35歳の例も参照)
お子さんは、高校生と大学生と仮定。
・教育費:1,500万円
既にこれまで、幼稚園〜高校までの支払が終わっている場合、残りはお二人の大学費用のみ(一部高校)となります。その合計額は1,000万円〜1,500万円弱となります。
・住宅費:1,500万円
考え方は35歳と同じですが、50歳になるまで既に支払いが完了したものもありますので、満額の2,000万円と考える必要はありません。1,500万円程度でしょう。
上記を考慮すると、50歳の場合は最低でも3,000万円は必要となります。
月額4,900円程度です。そんなに高額ではないでしょう。
ここまでの金額はあくまでも一般論となります。
年齢・仮定環境・年収・考え方によって大きく異なります。是非とも現在の保険に無駄がないか、一度考えていただけるキッカケになれば幸いです。
日本の保険のご相談も行っております。是非ご連絡ください。そして、少しでも家計を軽く出来ればと思います。